お知らせ

2016.06.01 しらゆりだより

6月の園だより

アジサイとカタツムリ                       園長 木室 忠明

 年少さんもすっかりと園の生活に慣れ、「あんなにおとなしかったのに・・・」と思われる子が元気いっぱいになりました。
 年長さんが登園の途中にカタツムリを見つけて、手のひらにのせてきたり、かごに入れたりして自慢げにみせてくれます。最近は大きなカタツムリを見かけることが少なくなりました。子供たちが見つけてくるのはウスカワマイマイと呼ばれ、小型で1年ほど生きるといわれています。大型のものは五年近く生きるそうです。カタツムリやナメクジは陸に育つ貝のなかまです。八百種類ほどの仲間がいるといわれています。いったいどこに隠れて生きていくのでしょうか。カタツムリというと「雨」と「アジサイ」がセットで梅雨の景色として描かれます。
 そういえば、アジサイの植え込みも最近減ってきたようです。『それで、カタツムリもいないのか』と思われがちですが、実は、アジサイの葉っぱには弱い毒があり、カタツムリはアジサイを食べません。また、貝の仲間なのに水分が多いと死んでしまいます。「カタツムリ」「アジサイ」「雨」とは、本当はうまくいっていないのですね。
 子供たちはこうした生き物の不思議に、『なぜだろう』『どうして』と探求の芽をそだてていきます。六月の梅雨空の下で生きていく生き物たちを応援していきましょう。

pagetop