お知らせ

2014.06.16

混ざる 混ざる 混ざる

6月を控え、梅雨の季節となります。子どもたちは新しい環境にもすっかり慣れ、楽しそうに毎日を過ごしています。
 さて、五月、六月は新緑がまぶしく、植物に癒される季節です。物言わぬ植物たちですが、自然の中では高い木、低い木、そして草、など様々な種類の木々や草が精一杯生きています。厳しい条件の中で、時には競い合い、我慢しながら、限られた空間の中で「共生」しているのです。つまり多くの植物たちが、ライバルとして刺激し合い、我慢して住み分けているのです。
 人間社会も、まったく同じで、互いに競争し合う関係、良い意味でのライバル関係が必要なのです。私の子供時代には、常にライバルがいました。ピアノのレッスンでは抜群のテクニックを誇る友だちが、かけっこでも決して勝つことのできない友だちが、ペーパーテストでも上位にいる友だちがいました。でもそれが、私のやる気、挑戦意欲をかきたてていたのです。最高のライバルでした。
 自然界ではできるだけ多くの種類の植物が「混ざる、混ざる、混ざる」状態であることが鉄則です。人間社会でも同じことを考えている人間ばかりでいるより、いろんな人間でいるほうが、いざという時に思わぬ威力を発揮するものだと思います。
 幼稚園でも、驚くほど様々な子どもたちが存在します。子どもたちが「混ざる、混ざる、混ざる」状態で「競争」し、自分を抑え(我慢)、共にいたわり合って(共生)園生活を送り、成長していく。そんな幼稚園を教職員、保護者、地域の方々と共に作り上げていきたいものです。
                園長 安藤希與子

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