お知らせ

2020.02.08 しらゆりだより

園だより2月

「私の行き先を教えて」

うるう年 ―微調整―   園長 木室 忠明

  感想の続いたオーストラリアでは、森林火災では残念なことにたくさんの動植物の命が失われてしまいました。巨大隕石の衝突や火山の噴煙が起こす太陽光の遮断による地球環境の変化や地震による地形変動と地球は四十憶年の歴史の中で対面してきました。先日、テレビ番組では【浜名湖】のおいしいウナギが食べれるようになったのは、室町時代の南海地震で閉ざされた湖が大津波で海とつながり、三千キロ離れたマリアナ海溝からシラスウナギが湖にやってこれるようになったからだと教えてくれました。地球は生き物にとって好機と不都合を繰り返して生きているといえます。

 人間は言葉と自由に動かせる手を使って様々な文明を作り上げ、その中でも不都合を繰り返してきました。しかし、「知恵」によって〈間違い〉や〈不都合〉を修正できる能力も持っています。産業革命以降のいくつかの公害も時間はかかっても問題を解決し、対処してきたといえます。二酸化炭素の増加による温暖化や環境破壊も《科学》の力で解決策を見つけることでしょう。

 今年は、オリンピック・パラリンピックの年です。この四年に一度の二月は二十九日があります。【うるう年】です。人間が仮設した一日=二十四時間と地球の自転との誤差を修正します。さらに百年に一度は平年にし、四百年目は閏年にするという【微調整】をして、地球と仲良く生きていこうという知恵です。子育ても全てが思いのままには進みません。【微調整】の連続が必要です。思い通りに事が進まないことを受け止めていきましょう。


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