お知らせ

2019.01.10 園長室より

海を泳ぐイノシシ

 本年は亥年です。古くは「閡」(がい)「とざす」の意味で、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しています。後に十二支を覚えやすく動物に例えた時に「猪」を当てました。正しくは【亥】と書きます。このイノシシは最近では町中に出没して人に体当たりをしたりかみついたりすることがニュースで取り上げられています。伊豆の山の中に住む友人の家では強力なフェンスをして畑を守るのに苦労をしています。また、九州や瀬戸内地方では海を泳いで島へ渡る写真が話題を呼んでいます。子供たちの好きな『もののけ姫』舞台となる山陰地方へ九州から猪の集団が渡ってくるのが描かれています。【猪突猛進】という言葉があるくらいですので、想いもよらぬ勢いで進んでいく姿は様々な場面でそうした姿が観察されているのでしょう。山歩きをしていて獣道でその足跡をみると、意外にも道の端っこを慎重に移動している様子がうかがえます。本当は、気が小さく臆病なのでしょう。そして多産でウリボウといわれる横縞の入った子供をしっかり育てようと、必死に生きているのでしょう。生き物の行動には命を守り、繋いでいこうという一生懸命さを感じます。私たちも生き物たちの生き方を学び、心して生きていきましょう。

 


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