お知らせ

2015.04.08

端っこ

桜の花の下、いよいよ入園式です。
いよいよ新年度です。入園や進級で心踊らせている子どもたちと、新たな子どもたちとの出会いに心躍らせている教職員一同を乗せて、しらゆり丸の船出です。
 新年度早々、食べ物の話で恐縮ですが、私は食べ物の端っこが大好きです。太巻きとか卵焼きなどの切り落とした端を見ると平静を失ってしまいます。太巻きの端からかんぴょうやきゅうりがはみ出していると、うれしくなって思わず手が伸びてしまいます。私にとって端っこは、つまみ食いではなく立派なごちそうなのです。伊達巻、羊羹、カステラ、ロースハムなど、長い本体から切り離された端っこは愛おしい存在なのです。
 ところが、先日、明治三年創業の北海道銘菓の羊羹をいただきました。その羊羹は直径3センチ位、長さ15センチ位の発煙筒みたいな赤い細筒の中に羊羹がみっちり詰まっていて、食べる時は自分で筒底を押し上げて食べるようになっているのです。とても便利なものですが、端っこがないのがなんとも寂しい。切れてるチーズも端っこがない。カステラも一切れずつのパックになっています。端っこの存在場所がなくなってしまったようでとても寂しい気がします。
 幼稚園でも大勢の中で端っこにいる子はいます。一人でぽつねんとして、迷子のように端っこで拗ねている子どもには本体以上に気を使わなければならないのです。そんなきめ細やかな指導を全教職員で心がけますので、本年度も本園へのご支援、ご協力をお願いします。園長 安藤希與子

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