お知らせ

2014.10.21

ピアノのおけいこ

紅葉の美しい季節となり、幼稚園の庭の木々も徐々に色づいてきました。何をするにも適したこの季節、子供たちには様々な体験を通して豊かな感受性を育てていきたいと思っています。
 ところが、最近のテレビでは罵り合う場面が多々見られます。子どもたちには日頃から、「友だちを思いやって優しい言葉を使いましょう。」と指導を繰り返しているにもかかわらず、メデイアでは、「汚いことばで人をけなす。」場面が流され低俗番組の様相を呈しています。
 以前「むやみに激しい言葉を使うと、言葉が相手の心の中に入る前に、爆発してしまう。言葉は相手の心の中へ静かに入ってから爆発をした方がよい」と教えられました。
 私も言葉は静かに人の心に染み込んで、中ではじけた方がよいと思います。小学生の頃、友達に誘われて、ピアノ、舞踊、そろばん、塾、スイミングとおけいこに通っていた私ですが、唯一、長く続いたのがピアノでした。それはピアノの先生が、上達の遅い私に対して、いつも優しく励まして、根気強く教え導いてくれたからでした。激しい叱咤激励ではなく、静かな言葉かけが心地よかったのです。
 子どもたちには誉め言葉をかけよう!といつも心がけていますが、きつく叱ってしまうことも・・・。子どもたちに優しい、静かな言葉かけをした時の子どもたちの輝いた顔。その満面の笑みを常に心に描いて、子どもたちの可能性を存分に伸ばしていきたいと思います。
               園長 安藤希與子

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