お知らせ

2014.09.05

くるみとカボチャ

長かった夏季休業日中、子供たちは家族の方々と、そして地域の皆様と共に、様々な体験を積んで、大きく成長したことでしょう。 さて、インドの民話にいつも不平・不満ばかり言っている男が、くるみの木の下に座りながら、すぐ近くにあったカボチャ畑を見て、神様に文句を言いました。
 「大きなくるみの木に小さな実をつけて、細いカボチャの蔦にあんな大きな実をつけさせるなんて、逆ではありませんか!」
 ところが、くるみの実が一つ、彼の頭の上に落ちました。「ああ、神様、やはりあなたは正しいのですね。くるみの実が小さいからこそ、私は助かりました。大きなカボチャの実が高いところから落ちてきたら、私は死んでいたでしょう。神様、私はあなたの知恵に感謝します。」
 信心深くない私ではありますが、昔、私自身が中学校の入学試験に落ちた時、「神様、どうして私を合格させてくれなかったのですか!」と恨んだものです。でも、その後、私は中学校、高校と公立学校に進み、一念発起して、希望の大学で教育学部に入り、今日の私があるのだと思っています。その時、神様は「貴女は実力不足で、その中学の勉強にはついていけません。」と判断して下さったのかもしれません。
 私たち人間は、思い通りにいかなかった事を神様のせいにして、不平・不満の塊になりがちです。子供たちの中にも自分の思い通りにならなかったことに対して、不平・不満を言い続け、周りに責任を転嫁している子が多く見られます。自分の周りの出来事をプラス思考で見て、新たな挑戦につなげられる強い意志をもった子供を育てたいものです。
                          園長  安藤希與子

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